「全体的に変えることはできないのだけれども、少しだけブラッシュアップしたい！」
「悪いわけではないのだけどどうもしっくりこない」
「少しだけ時代のズレをチューンナップしたい」
「カーペットだけ（壁紙だけなど部分的に）傷んじゃったのよね」
　
など全面改修というわけには行かないのだけどほんの少しだけ手を入れたい。
そして、どうせ手を入れるのであればせっかくだからただ綺麗になるわけではなく効果をあげたい。
　
ちょこっとリノベしたいという想いはどの施設様においても共通の悩みであると思いますが、
なかなか予算を組んでいるわけではないし。。。
と言いだしにくいことではありますし、どの程度かければどんな効果が得られるかが分からないということもあり、
潜在的には存在してもなかなか実行に移すことが難しいものの一つで、
気がついたらもうどうにもならないところまできてしまったということはよくある話だと思います。
　
今回はそのようなご要望のご参考になるちょこっとリノベのポイントについて事例を交え、10回に分けてご紹介していきます。
　
第1回目は1面のみにアクセントパネルを入れた小宴会場です。
海に面したこちらの施設は、その会場のメインの顔となるのは窓いっぱいに広がる海の風景です。
元々、カーペットが痛んできたので変えたいのだけど何かもう一工夫できないかというご要望から始まりました。
窓から見える風景はここでしか味わえない特別なもの。これを思いっきり楽しんでいただくにはどうしたらいいか？
それが改修を考える上での一番のポイントであることは誰が考えてもまず思うことでしょう。　

元々白をベースにシンプルな仕上げになっていました。
日差しが強いこの会場は、真っ白な壁とのコントランスが素敵で、海の景色を引き立てていました。
そこでご提案したのは全体はいじらず、海に向かって気持ちがいいようになるようレイアウトを帰ることをご提案し、ベンチソファーの特別シートを設けました。
お食事会なども多く開かれるとのことでしたので、ここだけの至福の時間を味わっていただきたいと考えたからです。
　
そして、一面だけポイントになる面をお作りしました。
砂浜の背景を一度分解しモザイク状に配置したものを作り、骨材を混ぜた何種類かのテクスチャーの木工パネルを作り、木工にダイレクト印刷をかけました。
adv事業部ができたお陰でこういった小さくてこだわりたい様々なご要望を実現できることができるようになりました。
海の風景と、それを引き立てる砂浜をアートにした木パネルの壁面。
しっとりとした空間に仕上がりました。