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第7回:整形合板のテクニックを使ってソファーを作りたい!  

2017.11.15
テーマ:高松のプロジェクト

ハイバックのソファーを作るときにいつもネックになるのが、ソファーの厚みです。
背中が大きいものなので、当然分厚くなるのですが
どうしても、その厚みが出来上がったときにしまりのないソファーに上がり、魅力が半減してしまうことが残念でならないことです。
 
一点ものの特注品は型を取ることもできず、価格も一定に納めなければならない。
毎回毎回、挑戦するたびにもう少し薄くもう少し薄く、と挑戦するものの大きく存在感があるため無骨感は否めませんでした。
 
整形合板を使って作れたら薄くできるのに。。。

しかしながら、10台に満たない台数で受けてくれる家具屋さんがありません。
色々当たっているうちに、とうとう少数でも作ってくださるというところを見つけて薄いソファーを作る夢が叶いました。


 
今回のテーマであるレイヤー壁の2枚目。
ガラスの次に来るレイヤーなので、存在感はありながらも圧迫感は出ないことが条件です。
 
また、パーソナル感が感じられる距離感と視線を遮る高さ。
モックアップを作っていただき、二人で座った時の距離感や目線の高さを実際に確認し、
フェイクではありますがレザーのシンプルでシャープな背面とフェルト地のような柔らかな内面の2枚構成としました。
今回この整形合板のソファーは日本の工場で作っていただいたので、きめ細やかな対応と、仕上がりの良さはさすが日本人の仕事だなと思いました。
 

最近、海外だけではなく物によっては日本の工場で作っていただくという機会も少しずつ出てきています。
気に入ったものを長く大事に使いたいという風潮が戻ってきているようにも思い、個人的にはいいことだなと思っています。
 

 

ここで座っていると気持ちいい!
ガラスが全然気にならない。
打合せをしていると気持ちいい!

そんなお声を数々いただけたことが今回挑戦した最大のご褒美でした。

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