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塗装のテクニック
既存建具を利用するにあたり、新しいコンセプト空間と色が合わない。
最初は建具を新しく変えることも考えましたが、既存建具をエイジング処理で木目を表現しつつ新しい色目に変更しました。
既存の建具はウェンゲ色に近いかなり黒目のオイルステン。こちらを一度綺麗に研磨し、素地をあらわにします。
今回はかなりいい木をお使いになられていたので、綺麗な素地が現れました。
木は経年変化して外側と中側では痛みや乾き具合が違いますので、新しい塗料が染み込みすぎたり、そうでなかったりと
均一に塗るのが難しい。様子を見ながら塗り、拭き取りを重ねて場所によって塗る回数を変えたり、エイジングを入れてもらったり
して、自然な風合いでありながら昔からここにあったような風格を表現していただきました。